チャーリー・ジェーン・アンダーズの空のあらゆる鳥を (原題 All Birds in the Sky)を読んだ。本書は2016年に刊行され、翌年ネビュラ賞長編部門、ローカス賞ファンタジー部門、クロフォード賞を受賞している。これだけの賞を受賞しているのだから、それなりに面白いのだろうと思って読み始めたのだが、自分にはあまり合わなかったようだ。本書はSFというよりはファンタジー寄りの作品だと思う。だとしても、ちょっとリアリティに欠けるような気がする。物語の時代は現代とさほど変わらない時間だと思われる。魔法使いの少女パトリシアと天才的な少年エンジニアのローレンスが出会ったことで、やがて世界が滅亡する…