【120話】 終わりゆく日の静けさと新たな始まりのドキドキが空気に満ちていた。 新一年生の俺は、これから始まる部活動に胸を躍らせながらも、どこか不安な気持ちを隠せずにいた。 その時、部室の扉が開き、中からは青春の汗臭さと共に、何とも言えないユニークな挨拶が飛び出してきた。 「チョワース! チョワース! チョリース! チョワース!」 二年生たちのこの挨拶に、俺は目を丸くした。 何これ、新入部員へのイニシエーション? それとも、サッカー部独自の文化? 混乱しつつも、俺はこの奇妙な雰囲気に少しずつ引き込まれていく。 そして、そこに立っていたのは、アフロヘアーのようなボリューム満点の髪を持つ部長、イノ…