三菱・ランサーエボリューションX(CZ4A)GSRモデルに搭載された変速装置の名称。
略して「TC-SST」
国産車では初となるデュアルクラッチトランスミッション(略してDCT)搭載車でもある。
構造的にはVW社のDSGと同様であるが、開発は独ゲトラグ社によるもの。
主な違いは、大トルクに対応&冷却効率を高めるために、クラッチディスクを並列に配置(DSGは同一円周上に配置)し、クラッチの強度を大幅に高めた点が挙げられる。
更に「ノーマル」「スポーツ」「スーパースポーツ」の3つのモードを用意し、変速プログラムを走行シーンに合わせて選択可能になっている。
これにより、通常走行からスポーツ走行に至るまで、状況に合わせて最適なタイムラグのない素早くスムーズな変速を可能としている。
また、変速をステアリングパドルまたはシフト操作による2ペダルMTである(クラッチペダルが無い)ため、道交法上「AT車」扱いとなるため、AT限定免許でも運転可能である。
今回の採用を機に、今後の三菱車のスポーツモデルに今後も採用が続くと考えられる。
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