岩波文庫157、158ページ「しるべし、出生合道出(しゅっしょうごうどうしゅつ)なり、入死合道入(にゅうしごうどうにゅう)なり。その頭正尾正(とうしんびしん)に、玉転珠回(ぎょうてんしゅうい)の威儀現前するなり。仏威儀の一隅を遣有(けんゆう)するは、尽乾坤大地(じんけんこんだいち)なり、尽生死去来(じんしょうじこらい)なり。塵刹(じんせつ)なり、蓮花(れんげ)なり。これ塵刹蓮花、おのおの一隅なり。」 知らなければいけない。生まれるときも死ぬときも大宇宙の真理と一体なのである。最初から最後まで素晴らしい宝玉が転回するような威儀がこの現実の世界に現れるのである。仏としての威儀は色々であるけれど、こ…