「テミスの不確かな法廷」 テミスの不確かな法廷 作者:直島 翔 KADOKAWA Amazon 主人公の安堂清春は発達障害(特にASD)の裁判官。発達障害特有の異質さに苦悩している。清春の目を通して描かれているため、異質さは控えめな書き方。物語の最後の最後になって、実は周囲の人が清春を奇異な目で見ていたことがサラッと書かれている。最後はハッピーエンド。なんだかんだで受け入れられて認められ、これまでとは違う新な一歩を踏み出そうとするところで終わる。ほっとした。 でも、これは小説。現実はもっと厳しいと思う。小説では全く触れられていなかったが、カサンドラ症候群の問題もある。 現実と言えば、最近行った…