海と空の境界線をずっと見つめていた子ども時代。 どこからが海で、どこからが空なのか、目を凝らす。 海と空の境に行けば、手をのばせば、空に触れるんじゃないだろうかと夢を見た。 みんなが一度は子どもの頃に見た夢の続きを見に行く絵本だと思います。 フィンは海のそばで暮らしています。 フィンはおじいさんと海と空が出会う場所に、いつか旅をしようと約束していました。 でも、もうおじいさんはいません。 フィンはたった一人で廃材を集め、たった一人で船をつくり、 おじいさんとの約束の場所へ、旅に出ようと試みます。 船の中でいつの間にか深い眠りにつくと、もうそこは広い海の上。 フィンは広い海の上はこんなにもさみし…