HDD(ハードディスクドライブ)等の大規模記憶装置を持たないコンピュータ、もしくはコンピュータの形態のこと。
現代のコンピュータはHDDを内蔵することを前提とするのが一般的であり、オペレーティングシステムやアプリケーションはHDDに格納され、起動・実行される。しかし、ネットワークを介して別のコンピュータの記憶装置をあたかも自分の記憶装置として利用し、オペレーティングシステムやアプリケーションを格納・起動・実行する形態を指す。また、この形態のコンピュータをディスクレス・コンピュータと呼ぶが、単にディスクレスと呼ぶこともある。
起源としてはHDDが高価だった時代に1台のコンピュータに大容量の記憶装置を持たせ、複数のコンピュータをディスクレスとして実現することで総コストを下げる目的でUNIXワークステーション等で普及した。最近ではセキュリティ保護のための情報の集中管理や運用管理の面でディスクレス・コンピュータを導入するケースが一般的である。