デイヴィッド・サルツブルグの統計学を拓いた異才たち―経験則から科学へ進展した一世紀 (原題 The Lady Tasting Tea)を読んだ。以前統計の歴史 - 隠居日録を読んだのだが、思っていたような本ではなかったので、それらしい本はないかと探していて見つけたのがこの本だ。この本は「統計の歴史」よりは読みたかったものに近く、数学の観点から見た統計の歴史が書かれている。様々な人物が取り上げられて、どのような経緯で、どのような問題を解決するために、どのようなアイディアが生み出されたのかが書かれているのだが、惜しいのはそのアイディアの中身に関しては全然説明していないのだ。例えば英語の原題になって…