【誰にともなしに、独り言レス―その3176】 トゥルーディ・クーパーはテストパイロット・ワイヴズのなかで特異な存在、それはトゥルーディ自身がパイロットだった、言うなれば テストパイロット・ワイフ・パイロットだった― クーパーの鉄壁のごとき自信は、彼は「生れながらのパイロットである」という事実に拠るところが大きい。翼のある航空機を操ることにかけての絶対の自信となると、彼を凌ぐ宇宙飛行士はおそらくいなかっただろう。彼の父はかつての陸軍航空隊生え抜きの大佐であり、クーパーは十六歳になる前から飛行機を操縦した。彼はハワイ大学に入ったのち、ヒッカム飛行場でのちに彼の妻となるトルーディに出会った。彼女もま…