「トピカぺニア」(FOURTEEN PLUS 14+) 8月5~9日、福岡市・ぽんプラザホール FOURTEEN PLUSではこれまで、家族や個人の過去の記憶と対峙する人間を描く作品が特に印象に残っている。現在は過去と切り離せないという当たり前だが重要なことを改めて確認させられるのだ。今作も若い女性が絶縁した母親の記憶にさいなまれつつ、その記憶と正面から渡り合い、心の傷を癒していく物語だった。 昨年の安倍首相銃撃事件の山上容疑者をヒントにしていた。旧統一教会を連想させる宗教の熱心な信者である母親は宗教団体の指示に懸命に従い金をつぎ込む。ついに家計が破綻し、大学を中退せざるを得なくなった女性。母…