大きな成果を得ようとする時にはそれに伴う痛みも覚悟せよ スウェーデンとフィンランドのNATO加盟はトルコの懸念表明で危ぶまれていた。両国がトルコに課している武器禁輸と、クルド人武装勢力への姿勢をトルコが問題視したためだったが、スウェーデンとフィンランドがトルコの主張を全面的に受け入れることでようやく事態が動き始めた。 アメリカが仲介したとか、NATO各国の支持など政治の世界らしい観測が流れているが、何があったにせよ世界中が“トルコのエルドアン大統領の政治力にしてやられた”と感じているはずだ。 それに対して、スウェーデンとフィンランドの政治的な決断には高い評価が与えられるはずだ。 だが、ここは国…