ドイツ国内が揺れている。連立入りしている<緑の党>の極端な環境原理主義的主張もあってエネルギー問題が深刻化し、景気低迷が続いている。その一方、極右政党<AfD(ドイツのための選択肢)>も勢力を伸ばし、急増する移民・難民排斥や、LGBTQ支持者との対立も鮮明になってきた。 そして、トドメに近いのが今回のガザ紛争。ハマスの奇襲によって始まったこの紛争は、すでに1.5万人に近い犠牲者を双方に強い、終わりどころか一旦停止も見えてこない。ドイツの国是は人権、特にかつて迫害したユダヤ系の人達の人権を守ること(*1)なので、ショルツ政権はハマスの攻撃を許すことはできない。ショルツ首相が攻撃後各国首脳の中で最…