ヒルデガルト 今から900年くらい昔のお話。中世のドイツにすごい女性がいた。 「ドイツ薬草学の母」と言われたヒルデガルト・フォン・ビンゲン。自ら修道院長でありながら、ハーブを用いた植物療法、宝石療法で人々を治療し、また音楽家、詩人、神秘家として幅広く活躍した。 偉大な功績を残したヒルデガルトの自然療法は、今世界中から再び注目を集めているようだ。私もメディカル・ハーブを勉強していく中で、何度かその名前を聞くうちに、どんどん魅かれていった一人だ。著書もたくさん残しているけど、なんせ古典なので正直とっつきにくい。 「薬草魔女」という言葉に憧れる。ただの魔女ではない。薬草だ。自然現象をよみ、あらゆる植…