Dog Eat Dog
警官にハメられ、コカイン所持で逮捕。さらに、法廷から脱走未遂で10年以上の実刑を食らっていた、トロイ(ニコラス・ケイジ)。ようやくシャバに出てきた彼を迎えたのは、ひと足先に出所していた仲間だった。誰もが手を焼くキレやすい性格で、3日前に居候していた女と娘を惨殺したばかりのコカイン中毒者、マット・ドッグ(ウィレム・デフォー)。そして、余計なモメ事は起こさない温和な性格だが、キレたら怖い巨漢の取り立て屋、ディーゼル(クリストファー・マシュー・クック)。
クリーブランドのストリップ・バーで再会を果たした3人だったが、正直な話、未来は決して明るくない。そこで、仲間思いのトロイは、金回りを良くすべく昔のムショ仲間の“通称・ギリシャ人”と呼ばれる、地元ギャングの首領・エル・グレコ(ポール・シュレイダー)に相談に行く。彼の指示に従い、警官に変装した3人は、金回りがいいと噂の麻薬密売人・クリーブランドの猿こと、“ムーンマン”(オマール・ドーシー)を襲撃。コカインと9000ドルを手に入れることに成功し、それを元手にカジノに向かった3人だったが、たった一晩で女と酒に消えてしまった……。
ふたたび“ギリシャ人”に相談に行ったトロイは、マイク・ブレナンという男の話を聞く。彼に貸した4000万ドルを回収したいチェペ(レイ・ガレゴス)は、一歳になるブレナンの息子誘拐を計画。身代金の報酬として、トロイたちは50万ドル+ボーナス25万ドル、計75万ドルを手に入れられるというのだ。とはいえ、カリフォルニア州の“三振(スリーストライクス)法”により、今度逮捕されれば、終身刑になるマッド・ドッグは気が進まない様子。だが、3人は一世一代の大きな賭けに出るのだった。
チェペの話によると、ブレナンの女とベビーシッターだけの話だったが、深夜のブレナン邸に潜入したトロイたちの前に、メキシコ系の男が現れる。焦ったマッド・ドッグは、思わずショットガンで男を殺害。男が持っていたIDに書かれた名前は、ホセ・バスケスだったが、家を飛び出し、遺体処理をマット・ドッグとディーゼルに任せたトロイは、“ギリシャ人”から衝撃の真実を聞く。ホセこそが、身代金の払い手であるブレナンだったのだ!
一方、遺体処理をするマッド・ドッグをディーゼルが殺害。ひと芝居打って、トロイと合流するディーゼルだったが、立ち寄ったスーパーマーケットで警官に気づかれ、激しい銃撃戦と化してしまう。
まさに“喰うか、喰われるか”の状況のなか、果たして、生き残るのは誰だ!?
(公式サイトより)
*1:極めて刺激の強い殺傷・出血、肉体損壊の描写がみられ、標記区分に指定します。