私も、いわゆる配偶者も、学問として音楽を学んだことはなく、好きなバンドサウンドをドンガンドンガンやっていただけなので、その幅は狭い。 それは互いに自覚しているし、お互いがそうであることもわかっている。 ただ、いわゆる配偶者の作曲はいわゆる「鼻歌」で、それをパソコンで打ち込んで、こんな風にしたい、ああいう風に歌いたいなどと要望をもらい、私が、出来る限りでそれに近づける、ということが多い。 「こういうの描いた」 「うむ、これはどういうイメージだね」 「○○みたいな雰囲気にしたい」 「うむ」 「あ、それと△△っぽくしたくて」 「う、うむ」 「で、ここは“キメ”で、こういう風にしたい」 「うーむ」 「…