年内最後の公演となった佐原詩音作曲個展vol.6を終え、この一年をしみじみと振り返っています。 2022年10月13日、《祭禮 —二台のヴィブラフォンのための協奏曲—》を初演後、強い虚脱感に襲われました。自分自身の中で思い描いていた音楽が空間に解き放たれ「さて、次は?」という漠然たる問いかけが脳内を埋め尽くし、慄然としてしまったのでした。 youtu.be 前半期の1,2月は徹底的に悩みながらも出会ユキさんの企画に携わり小品を上演する機会にも恵まれ、3月には水野修孝先生の作品を集めた個展の開催を通して、10年にわたり水野先生との交流から生まれた作品を俯瞰しました。 4月には北原白秋のまざあ・ぐ…