すっかり音楽を聞かなくなって久しく、最近のヒット曲は紅白歌合戦で知るていたらくである。 若い頃に聴いた音楽がいまでも至高で、最近の音楽事情なんて何も知らないのに、「最近はろくな曲がない」なんて言ってしまう、そういう感性の錆びた中高年をむかしは馬鹿にしていたのに、いまや自分がすっかりそっち側。 それってむかしの音楽が優れているわけではなくて、その音楽と共にあった過ぎ去りし日々を美化してるだけなんだと思う。 当時は当時で、今よりもっとどうでもいいことに焦ったり落ち込んだりしていて、自分をよくわかっていなかった分メランコリックで、1日は長くて退屈だった。 でもそういうのって忘れちゃうから。 若い肉体…