トムは誰かに飼ってもらいたいと思っていました。 そこで「ぼくはきっと役に立ちますよ」とアピールして、 飼ってくれる人をさがしましたが、なかなか見つかりませんでした。 がっかりしたトムをみて、タクシーの運転手をしているランスさんという人が、 飼ってくれることになりました。このときランスさんはトムに、こう言いました。 「トム、わしの家に住めばいい。 でもネコにたすけてもらうことは、きっとないと思うがね」 ところがランスさんは、階段から落ちて足を骨折してしまったのです。 歩けるようになるまで2か月もかかるため、家賃も払えず生活にも困ることになってしまいました。 そこでトムが、タクシーの運転の仕事を始…