自分の父は麻雀狂いで、「なんでも、賭けないと面白くない」と言って、賭け麻雀ばかりやっていた。もう時効だからいいだろうが、自分が小学生の頃、父は商売をやっていたので発注業者の人達と頻繁に接待麻雀をやっていた。それで、「今日は〇〇〇〇円、負けてくる」と言って札束を数え、ズボンの後ろのポケットに入れて出かけて行った。しかし、負ける金額がどうして分かるんだろうと、子供ながらに不思議だった。 接待麻雀は勝ってはいけないが、わざとらしく負けてもダメなので難しかったそうだ。一度、父がいつものように接待麻雀をしていたとき、いつの間にか発注業者の1人が父の後ろに座っていて、父の並べている牌を見ているのに気づかな…