人が人生で最も耳にする回数が多いのが「自分の名前」です。それだけ聞き慣れている単語であり、耳に「心地良い」ことばです。また、自分の名前を読んでもらうことにより、相手に親近感を抱くという効果もあります。これを心理学では「ネームコーリング」と呼びます。 クリエイティブディレクターの箭内道彦さんが、矢沢永吉さんと仕事をした時に「それでね、箭内さん」と言われた瞬間、とても嬉しかったというエピソードを読んだことがあります。「名前は最強のキャッチコピーだ」と思ったとのこと。その気持ち、よく分かります。 私は人の名前を覚えるのがとても苦手なので、お客様と対面する5分前くらいから、その人の名前を小声で「連呼」…