出版業界で働いていると「いい本は売れる。だからいい本を作ればいいんだ」という人がたまにいる。みなさんの業界にもこういう人はいないだろうか?「いいモノは売れる」これは大きな誤解だと思う。 私が考えるに、売れる本は「面白い本」か「役に立つ本」のどちらかだ。これ以外の要素はいまのところ思いつかない。知っている方がいたら教えてほしい。 また、面白いかどうか、役に立つかどうかは読者が決めることで、著者でも編集者でもない。編集者が役に立つと思っても、読者が役に立たないと思うなら、それは作り手の独りよがりだ。 教育も同様で、生徒が面白いと感じるか、役に立つと感じるか、このどちらかがないと学びはうまく進まない…