生きる意味、人生の意義、生きがい。 哲学的にもおそらく最も古くから存在する疑問のひとつ。「アンパンマンのマーチ」の歌詞が有名。
なんのために生まれて なにをして生きるのか こたえられないなんて そんなのはいやだ! http://www.jtw.zaq.ne.jp/animesong/so/anpan/anpanmannomarch.html
なんのために生まれて なにをして生きるのか こたえられないなんて そんなのはいやだ!
昨日、祖父母と両親のお墓がある故郷に行ってきました。 私の自宅がある茨城から故郷の静岡まで車で5時間かかりました。 ゴールデンウィークで高速道路が混んでいたからです。 故郷のお寺で用事を済ませた後、高校の同級生の家に泊まりました。 私の両親が住んでいた実家は、今は誰も住んでおらず、地元の弁護士に頼んで売りに出しています。 同級生は独身で、亡くなった両親から受け継いだ実家に一人で住んでいます。 私たちは1962年生まれで、私は4月に63歳になったばかりです。 高校を卒業してから45年が経ちました。 彼とはSNSでつながっていましたが、なぜつながったのかは覚えていません。 その間に会ったのは2回だ…
www.youtube.com 【質問】信の一念とは? また、親鸞会や浄土真宗学院を経験された方々から、何度もいただくご質問にお答えしようと思う。 今回は「信の一念」について。 その前に、少しこれまでの復習をすると、 ご相談くださった方々によると「何年かけてでも善をして横の線を進んでいって、力尽きて、たどり着いた縦の線が信の一念だ」・・・と、そう言われる。 しかしそれだと、お聖教のご文と矛盾してくる。 こちらは覚如上人の口伝鈔から。 「もし多念をもつて本願とせば、いのち一刹那につづまる無常迅速の機、いかでか本願に乗ずべきや」 ここでは、大変命が短い者でも、お救いにあずかれる本願である、というこ…
「何のために生まれて、何をしながら生きるがか…」 朝ドラ「あんぱん」、柳井嵩の叔父柳井寛がよく語る言葉だ。 史実の叔父であり開業医である柳瀬寛が、本当に発した言葉なのかは分からない。 ドラマの中では、叔父が嵩に対して数々の名言で語りかける。 その中でもとりわけ印象に残った言葉で、リフレインのように繰り返し出てくる。 特に嵩が自分の進路について迷っている時、よくこれが投げかけられる。 前段の「何のために産まれて」は、己がこの世に登場する宿命を語っているのか? 本人にとってみれば、何かを成すために敢えてこの世に産まれてきたのではない。 精子が競って泳ぐ時は、たまたま何億分の1の確率で勝ち残ったに過…
おれは、昔から考え続けてる疑問がある。 「自分を王様だとか神様だとか事実誤認して幸福だとおもい込んでる精神病院の患者は、本当に幸福か」という疑問が。 大多数の人は「本人が幸福を感じてるんだから幸福に決まってる。他人がいくら気の毒がろうとも、本人は自分が精神病だと気づいてないから関係ない」とおもうだろう。 自分が幸せだと感じてればそれだけでオッケーってことだ。非常に多くの人が結局そういう考えだとおもう。人生の目的が欲の幸福で止まってる。 それだとこの先、副作用のない麻薬が開発されて「幸福薬」として売りだされたら、みんな飛びつく。 それさえ飲めば幸福な良い人生ってことになるわけだから。欲の幸福を人…
shinrankaidakkai.hatenablog.com shinrankaidakkai.hatenablog.com宗教法人浄土真宗親鸞会(富山県射水市)の布教劇場用アニメ映画・親鸞「人生の目的」の感想の続きを書きます。今回は、シナリオブックが発売されたのでそれを元に書いていきます。 アニメ映画 「親鸞 人生の目的」シナリオブック 法然聖人の説法場面より 法然上人「そして、ついに『そんな煩悩を持ったままで助ける』と誓われている、阿弥陀仏の本願に救い取られたのです」 (略) 法然上人「私は心も言葉も絶え果て、ただ泣き伏せるだけでした。阿弥陀仏は、男も女も、金持ちも貧乏人も、身分が高い者…
shinrankaidakkai.hatenablog.com 宗教法人浄土真宗親鸞会(富山県射水市)の布教劇場用アニメ映画・親鸞「人生の目的」の感想の続きを書きます。 大きく変わった親鸞聖人が救われる場面 映画を見る前に一番注目していたのは、親鸞聖人が阿弥陀仏に救われる場面をどう描いているかでした。 なぜなら、親鸞会は最初に出した「世界の光 親鸞聖人第一部」を改定した過去があるからです。 ombooks.shopどのように改定したのかは、以前の記事に書きました。記事の最後にリンクを貼っておきますので知りたい方は参照して下さい。 今回は「なぜかある日救われている」 今回の映画では、29歳で法然…
もう一度、親鸞会の映画「親鸞 人生の目的」についての投稿を続けたいと思います。 前回まで、この映画がほとんど歴史的な史実に基づかずに製作されていることを述べました。他にもいろいろな問題点があるのですが、気になった方は自分で真宗史・仏教史を学んで頂くのがよいと思います。 今回はそのガイドラインとなるような事を述べておきたいと思います。 親鸞聖人がご自身で書き残されたものは『教行信証』や『御和讃』など真宗教義に関するものがほとんどです。また法然聖人や九条兼実、あるいは慈円の著述にも親鸞聖人に関する記載がほぼありませんので、そのご生涯はよくわかっていません。親鸞聖人に関する、1次資料(歴史学において…
前回の投稿で親鸞会の「映画 親鸞 人生の目的」を「歴史アニメ」とするには問題があることを書きました。この点について、少し捕捉したいと思います。 今回は、天台宗についてです。 映画中では比叡山で『阿弥陀経』ばかりが読経されていましたが、天台宗は『法華経』を中心としつつ四宗兼学と呼ばれるように禅・戒・密教・念仏の要素も含んでいたと言われます。親鸞聖人は、堂僧という僧侶としては決して高い身分ではなかったようですが、様々な経典に触れ、種々の修行や観法を実践されていたことでしょう。 親鸞会は、天台宗の教えは単に「厳しい修行で煩悩を絶つ」ものと教えています。この理解は正しいでしょうか。 当時の天台宗で大き…
人生の目的は「存在の意味」を明らめることにあります。しかし、大多数の人々が存在の何が問題なのかさえ自覚的には知らない。なんとなく感じてるが、自覚的には知らないという厄介な状態です。 そこで、なんとなく感じてることにはっきりと気づくまでに、人間は様々迷いながら、おおむね四つの形態をとる。 1 欲の奴隷(現世快楽主義)→2 相対主義→3 道具主義→4 自我の終わり・解脱(存在の意味を明らめる) という順序で成長することになる。 1欲の奴隷(現世快楽主義)休みなく生成を繰り返す自然の圧倒的な豊饒性に魅惑され、その大きな謎を謎のまま賛美し受け入れるだけなら、獣だってそうしているではないですか。しかも、…
何人かの方から案内を頂いたこともあり、親鸞会のアニメ映画「親鸞 人生の目的」を観てきました。 結論を先に述べます。今回は主に弘宣部でシナリオが作成されたようですが、閉じた親鸞会組織に長年所属し組織内の情報だけを正として、シナリオを書き粗雑に制作されたものと言えるでしょう。まさに内輪受けしかしない「安物カクテル」のような作品でした。旧作アニメ親鸞聖人6巻のシーンを切り貼りしながら、親鸞聖人のお聖教や歴史的事実を無視して、高森会長の著作の言葉を唐突に登場人物に語らせ、親鸞会独自のドグマを流す「宣伝映画」という印象です。 すでに山も山さんが映画のコメントを投稿していますが、少し異なる観点で感じたこと…