当時は、アナウンサーや役者は、大きな声、エラの張ったあごのしっかりした人がよかったといわれます。当時は音響が悪かったため、そういう人の方が、マイクに声が集まりやすかったからです。それに対し、役者はトタン屋根の体育館で雨音の中などという悪循環で、遠くまで声が聞こえるためには、地声の強さが求められたのです。
地声が出せるようになってきたのを感じます。自分の感覚は、胸から出していくのと口の後ろから回る感じの両立。このレッスンは地声中心にして、他のトレーナーの時は高い音も使う、というようにしている。高い音は息をたくさん出すイメージがある、でもそれが息を出しすぎていると言われる意味もわかってきた。声楽的な出し方も、喉を守るために学んでおくのは大事と改めて思う。今の自分に必要かどうか、ではなく、声を使う者として、広く学んでいこうと思う。
A. 裏声、ファルセットについては、声帯の振動の部分を短くすることによって、声帯の振動を速くし、声帯の開閉時間を短くして、高い音にしています。 弦の元の長さを半分にすると、1オクターブ高い音が出るのと同じです。
地声を使うなら、ただ下げるだけじゃだめ。胸の一番上の響きが必要。ハンマーでたたく。今は地声のときに喉が上がっている。上の声の時の方が喉が下がっている。 上の声、下の声と分ける必要はない。自分が出しやすい声で。地声を引っ張るのが良いわけではない。高い声もきれい、つながっていればよい。
アニメ声と地声高音域は、しっかり使い分けができるように、よく観察しながら自主トレを進めていきましょう。(♭Ξ)
A. 歌声も話す声の延長なので、誰もがわかるということじゃありませんが、たくさんの人の話声と歌声を聞いてきた人であれば、的確に把握できると思います。 もちろん、歌い方がかなり特殊で珍しい声をつくったりする場合は別です。 普通に歌うなら地声に関しては共通しています。裏声、ファルセットで歌っているような場合は、話している声で、それが出ていなければ、聞いた方がよいと思います。
地声高音域は、毎日のハミングで、うまくチェンジを充実させていきましょう。(♭Ξ)
地声の楽に出せる音域は、がんばり過ぎず、息の混ざらない輝きのある声をめざしましょう。(♭Ξ)
中音域は、高めは地声風味をしっかり、低めは息混じりを少なくなるように、うまく上達させていきましょう。(♭Ξ)
地声はよくないとお考えかもしれませんが、素晴らしく美しい地声ですので遠慮せずに使いましょう。「地声」という言葉にタブー感があるなら「胸声」と考えて下さい。大切なのは安定して滑らかにその声を出し続けることです。出したり引っ込めたりしてはいけません。zzzで練習すると、低音で滑らかに歌う感覚が掴めます。(♯∂)