カンボジアをフランスから独立させた元カンボジア国王、政治家。「Preah Bat Samdech Preah Norodom Sihanouk Varman」。日本では「ノロドム・シアヌーク」とも表記される。
1922年10月31日生まれ。1941年、18歳で即位。第二次世界大戦後にフランスからの完全独立を成し遂げた(1953年11月9日、カンボジア王国が発足)。このことから、国民から「国父」として慕われてきた。
1955年に退位し、政治家に。1970年にクーデターに遭い国外追放される。シハヌークは中国に留まり、1975年にはカンボジアはシハヌークを国家元首とする民主カンプチアとして成立。ただし実権は与えられず、なかば幽閉状態になった。1979年にカンボジアを出国。1992年には国際連合の監視下でカンボジアにて総選挙が行われ、シハヌークの二男であるラナリット王子のフンシンペック党が第一党に選ばれた。こうして、シハヌークは国王に再び即位する。
2004年に退位。がんの治療のため中国・北京に療養で滞在するなどしていたが、2012年10月に死去した。89歳。