前回からのつづき。 ノボジェビッチの墓地には、ロシアおよびソ連の著名人が数多く埋葬されている。 作家ではチェーホフやツルゲーネフ、作曲家のスクリャービンやショスタコーヴィチなどはその一例である。政治家ではグロムイコ元ソ連外相、モロトフ元ソ連首相、エリツィン元ロシア大統領、フルシチョフ元共産党第一書記などがいる。 ソ連の最高指導者となった人物の墓は通常、赤の広場にある。レーニン廟の裏手、クレムリンの城壁に沿って、まるでレーニンの直臣のように居並んでいるのだが、フルシチョフの墓だけはノボジェビッチにある。 フルシチョフの失脚後に最高指導者となったブレジネフとの確執が原因とされているが、後世の人間か…