日曜日。雨。 また新しい月が始まる。時はどんどん流れる。いや、新しい一日が始まるのだ。眠ることにより、目覚めた状態の意識の連続性はリセットされ、それは救いでもある。 でも、朝起きて、「ああ、また一日が始まるのか」と憂鬱になる人もいるのだよな。 僕たちバブル世代は、世代一般として、世界に対して不満というものをもっていなかったと思う。このすばらしい世界が、ずっと続いていくかのように、空想していたのではないか。あとは、ただ自分の欲望を自然に満たしていけばいい、と。わたしはそういう生ぬるい風潮にあきたらず、またこの小春日和はいつまでも続かない、何とかしたいと思って自分なりに対応しようとはしたのだが、結…