位相空間Xが次の条件を満たすとき、この位相空間はハウスドルフ空間(T2空間)であるという。
に対し、xの近傍U、yの近傍Vでであるものが存在する。
これは、言葉で言い直すと「位相空間Xに含まれる任意の異なる2点x,yに対し、それぞれを含みかつ互いに交わらないような近傍が存在する」となる。
流儀によってT1公理を認めるものと、T1公理に無関係なものの両方があり、文献により定義が異なる場合があるので注意が必要である。
*リスト::数学関連
今回は, ブルバキ『数学原論 積分 3』p.50, 定義 3 の直前の段落について, 反例を与える. 問題になるのは, K, L が 局所コンパクトハウスドルフ空間 T のコンパクト部分集合で, R_K, R_L が共に分離同値関係になる場合であっても, R_{K∪L} が必ずしも分離にはならないと言う点である. このことから, T が局所コンパクトハウスドルフ空間, B がハウスドルフ空間, μを T 上の正値測度, p : T → B がμ可測写像であっても, R_K が分離同値関係になる T のコンパクト部分集合の全体 D がμ密になるとは限らないことがわかる. さて, i = 1, 2…
事あるごとに「論理的におかしい」と仰るオマエラですが,「論理」がどれだけの深みを持ち合わせているのかをちゃんと確認していきましょう. ◆前提となる知識◆ 必要となるのは,大学1,2年程度の数学知識と数理論理学の基礎です. 具体的には,集合と論理,位相空間程度が分かればよいです. §1: Stone双対性 命題論理(propositional logic)とは量化記号を含まない論理式について考えたもので,インフォーマルに言えば最も基礎的な論理構造について抑えたものだと言えるだろう.この記事では,命題論理それ自体を,ある位相空間(topological space)として数理モデル的に考察するもの…
全称記号 ∀ For all 存在記号 ∃ There exists 成立 s.t. such that 集合とは、人類のみんなが同じと認めるある共通した特徴によって統一できる対象の集まり。 外延的記法、内包的記法 ∣such that , ∧ 写像 mapping、全射 surjection T内の全ての要素が少なくとも一つの要素に対応、単射 injection ただ一つの要素に対応 ………………… 更に進み、ハウスドルフ空間で壁に当たる。
「射のクラスと制約付きスパン」に出した具体例に対して、「あれ、この例はダメかも」と取り消して、すぐ「ん? 大丈夫だわ」ともとに戻しました。この補遺記事で、事情・経緯を書いておきます。$`\newcommand{\mrm}[1]{ \mathrm{#1} } \newcommand{\cat}[1]{ \mathcal{#1} } %\newcommand{\op}{ \mathrm{op} } \newcommand{\In}{\text{ in }} %\newcommand{\dimU}[2]{ {{#1}\!\updownarrow^{#2}} } %\newcommand{\Imp}{…
ベールの範疇定理の証明の一つを紹介します.
集めた論文のメモを残して未来への手紙とします.
はじめに みなさんこんにちは。Wathematica Advent Calendar 12/9担当、応用物理学科3年のY・Yです。私は高校生の時、軌跡や領域の問題がちょっと苦手でした。(よく条件を見落としていたり、除外点を除き忘れていたりしたためです。)さらに、1年生の時「数学概論B」という授業で位相空間が何を言いたいのかなにも理解できずに絶望しました。しかし、軌跡や領域の問題は集合のトポロジカルな性質を考えるうえで絶好の例であること、そして位相空間を理解していれば位相的に絶対にありえない軌跡や領域を描いてしまうことはないということを今更になって気づきました。位相空間に苦しんでいる1,2年生、…