世の中には根本的に話が合わない、というのか、感性がまったく違うなと思う人がいて、得てしてそれが自分の親だったりする。 子どもの頃、私の母親は 「プロレスって、やらせじゃないの!」 と本気で憤慨していた(ように見えた)。 それに反論する手立ても勇気も持っていなかった。 プロレスに心惹かれる思いはあったが、親に「見る価値ナシ」というレッテルを貼られてしまったのは決定的だった。 当時子どもたちの間ではプロレスは人気があったし、プロレスをモチーフとしたマンガやアニメも多かった気がする。 いつも友だちから話を聞いて教えてもらったり、友だちの家でマンガをちょっと読ませてもらったりする程度だった。 プロレス…