12月23日㈯。 妻の姉さんが心臓の病で、亡くなった。 いつその時がくるかわからないというので、昼間、わたしは娘とふたりで、池袋の病院へ義姉さんを見舞った。会話はできない状態だったが、娘が話しかけると、時々小さな反応を見せた。 顔にチューブを巻かれている。口はひらっきぱなしで、呼吸が少し荒い。 口の中が乾燥するので、連絡すると、看護師さんが、棒のようなものに薬をつけて、口のなかに塗ってくれた。 1時間ほどいて、娘とわたしは病院を出た。途中で、遅い昼食をとって、池袋駅で別れた。 妻は朝からずっと病院に詰めていたが、夜になって「9時●●分に、亡くなりました」という、ふだんより少しあらたまった声で、…