(哈尼族、アカ族)
中華人民共和国の少数民族のひとつ。主に雲南省西南部、紅河西側の哀牢山区にある新平、鎮源、墨江、元江、紅河、元陽、緑春、金平、江城などの県に住む。雲南省の少数民族としてはイ族、ペー族に次いで多い。行政的には雲南省紅河ハニ族イ族自治州を構成するほか、西隣の普洱市に寧洱ハニ族イ族自治県、元江ハニ族イ族タイ族自治県、墨江ハニ族自治県、江城ハニ族イ族自治県がある。
言語はシナ・チベット語族チベット・ビルマ語派イ語グループに所属する「ハニ語」を使用する。言語的には雲南省北部のナシ族やリス族及びイ族に近い。ハニ語は3つの方言に分かれ、その発音や語彙の差が大きいために、違う方言との会話は困難である。しかし、文法的な差は小さい。もともと文字はなかったが、1957年に政府の援助によりラテン文字を基礎とする民族文字が作られた。