母の思い出『少年少女世界名作全集』 230115 断捨離を始めたら、 本棚の隅に積みっぱなしの箱ケース入りの本があることに気づいた。 『講談社 少年少女世界名作全集』。 なつかしい。 子どもの頃に読んでいた本だ。 半世紀近い前のもの。 ハハが、子どもたちのために毎月買ってくれた。 本代のために、共働きを始めたと聞いたことがある。 敗戦直後のケッコン。 ベビーブーム。 若くして、オトコの子が次々に生まれた。 おまけに、オヤジは飲んだくれ。 チチは、「本なんて、図書館で借りればいい」と。 酒代がかさむことは気にならないが、子どもの本代はケチる。 後年、飲んでから「あのシリーズは自分が買ってやった」…