国連のグテーレス事務総長によると「温暖化ではなく沸騰化」の時代になったようだ。沸騰する地球では、片や大雨による大洪水、片や干ばつがもたらす砂漠化や大規模火災が起きている。先月、ニューヨークの友人とビデオ会議をしていて「カナダの山火事のばい煙がひどいです」と言っていたのを思い出す。カナダ東部が最初だったかもしれないが、その後スペインやギリシアでも大規模な山火事が発生した。 NHKBSのワールドニュースは、毎日のようにそんな災害を報じていた。気になったのはギリシア領ロードス島。古代文明の栄えた島で、第二次世界大戦当時はイタリア領だった。トルコの南岸にへばりついているような島だが、地中海を睥睨する要…