第3首 孤を纏い(こをまとい) 独と向き合う(どくとむきあう) 吾は我の(あはわれの) 批判者であれ理解者であれ 凛 その老人は 埃の中で生活していた 一人暮らしとなり 生活の質が低下した それでも尚 蜘蛛の巣が張っている天井の下で 未だ「人生」を説いてくる 人に会う時でさえ 身支度を整えず・・・ 反面教師 衝撃だった 一人になるとはこういうことか これほどまでに 心は萎えてしまうものなのか 人としての 矜持を持って生きていきたい その時 強くそう思った その日から 八年が経ち 私は寡婦となり 一人暮らしを始めた 自分を律するために ”優雅”の言葉を 生活の中心に据えて 残された自分の時間を …