美しくはあるのだが猥雑 規則的なパターンを見せておきながらひとつひとつの断片が少しずつずれている 黒々と地味なものに見えていても過剰なまでに装飾が施されている それを見つめているだけで奇妙な非現実感に囚われてしまう 悪夢から逃れようとしてようやく目覚めたように感じられる おでこの辺りで痺れるような鈍い痛みだか痒みだかを意識したりする 歪んだ世界