「次代のスターたち」 不可解な開催地決定の経緯 第18回Wカップの開催地には、ドイツ、南アフリカ、イングランド、モロッコの4ヶ国が立候補した。2000年7月、開催地を決めるFIFA総会がチューリッヒで開かれ、24人の理事が投票。最終候補は、ベッケンバウアーが先頭になって招致活動を行なったドイツと、ブラッター会長の支援を取り付けていた南アフリカに絞られた。 事前の票読みは12対12のイーブン。もし投票でも同数となった場合、ブラッター会長が開催地を決める事になっていた。だが決選投票では、南アを支持すると思えたオセアニア地区・デンプシー理事が、直前に会場を離れて棄権。そのまま帰国してしまう。 決選投…