アルゼンチンのウィチーの人々に伝わるお話です。 ウィチーの人々が住むグランチャコは乾燥したサバンナ気候で、狩猟したり、 川で魚を捕ったり、木の実を採取しながら、自然と調和しながら生きてきた、 民族の歴史がお話のベースになっています。 大切な火を独り占めするジャガーに、ほかの動物たちは、火をわけてもらおうと かけあいますが、ジャガーは分け合おうとしません。 そこで火を盗もうとモグラに似たツコツコが、トンネルを掘って、ジャガーの近くへ 行こうと試みますが、耳の良いジャガーに気がつかれ失敗。 今度はウサギが魚をおみやげにジャガーの火を盗もうとすると、 その火だねが山火事を起こし、怪我の功名で、みんな…