<ネタバレしていますので、これから鑑賞予定の方は、鑑賞後にどうぞ> 「パレード」の林遣都は、あの体、顔つき、存在そのものがが神がかっているとまで思ってしまった。 10代男子特有のポキポキした細い線、陶器のような真っ白で滑らかな肌で覆われた鍛えられた筋肉。それを惜しげもなく上半身、あるいは、バックの裸体で披露しているほか、自慰シーンや女の肩にもたれて眠った顔、そして嘘寝から見開いた黒目。どれもがこの世の存在とは思えない、(女にはない)悪魔的な美しさがある。完成されていない人間の危うい尖った視線と、(役の)境遇からくる刹那的な気楽を求める無邪気さと。 林遣都が演じるサトルが登場することで、よどんで…