「レ・ブルーの崩壊」 アフリカ大陸 初の大会 ゼップ・ブラッターFIFA会長が提唱した大陸ローテーション制により、Wカップの2010年大会はアフリカでの開催が決まった。立候補したのはエジプト、リビア、チュニジア、モロッコ。そして前大会の最終投票で、ドイツに1票差で敗れた南アフリカの計6ヶ国だった。 04年5月14日にスイス・チューリッヒで行われたFIFA総会で、チュニジアが正式に辞退を表明したため、同国と共同開催を提案していたリビアも投票から外され、候補は3ヶ国に絞られた。接戦となるかに思われたが、会長を除く24人の理事会メンバーによる投票は、1回目で南アが14票、モロッコが10票、エジプトが…