ノスタルジー神戸 1995年1月17日の阪神・淡路大震災の3日後、被害の少なかった私は神戸に向かった。芦屋、御影、三宮の惨状はまるで映画の戦災後のようで信じられない光景だった。多くのビルが倒壊して、その臨場感はテレビの映像とはまるっきり違いその凄まじさに唖然とした。 人のいない街並みは異様な静けさで、文明の終焉を思わせた。しかしその記憶も今は薄れてきている。 震災後、神戸を訪れることは少なくなったが、学生時代から神戸は思い出深い街だった。 海と山に囲まれ、カフェの珈琲が美味しく、女性が洗練されて美しく、小さなバーでジャズライブがあり、しかも日本で最初に活動写真が上映された町だという。 2014…