1970年代後半は、ビー・ジーズがバリー・ギブの主導体制、あえて言えば、ワン・マン体制に移行した時期である。ほとんどの曲でバリーがリード・ヴォーカルを取り、コーラスもバリーの多重コーラスではないかと思えるような曲が増えた。曲作りは、他のアーティストに書いた曲を除けば、ほぼすべて3人の共作だが、明らかにバリーが主体となって書いており、彼がグループのリーダーとして、プロデューサーのアリフ・マーディンやカール・リチャードソンとアルビィ・ガルテン、バンド・メンバーのブルー・ウィーヴァーやアラン・ケンドールとともにレコーディングを取り仕切る、というシステムができていたように感じられる。 思えば、オースト…