「アイ・オー・アイ・オー」(1970.3) 1 「アイ・オー・アイ・オー」(I. O. I. O.) ビー・ジーズの7か月ぶりのシングルが出たとき、すでにグループは消滅し、コリン・ピーターセンは解雇され、バリーとモーリスはソロ・レコーディングに取り掛かっていた。もはやめちゃくちゃである。 しかしそんな中でリリースされたシングルは、彼らにしては、やたらと軽快で明るい、能天気なポップ・ソングだった。失恋の歌なのに。もうめちゃくちゃである。 パーカッションからいきなりモーリスの「アイ・オー・アヤヤヤヤヤ・アイ・オー」の掛け声が始まる(モーリスがシングルA面で初めてリードを取った)[i]。これまでにな…