『失われた愛の世界』(Spirits Having Flown, 1979.2) 1978年の3月から11月まで、ビー・ジーズによるアメリカン・チャートの制圧が続くさなか、ニュー・アルバムのレコーディングが続けられた。具体的な日付けは、未だに不明なままだが、これだけ長期間のレコーディングは、それまでにはなかった。あの悪名のみ高い映画『サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブ・バンド』の撮影もほぼ終了し、アンディ・ギブのセカンド・アルバムや他のアーティストへの楽曲提供などはあったにしても、他に大掛かりなプロジェクトはなかったから、この長期レコーディングは、それだけニュー・アルバムの制作に時…