1987年、ビー・ジーズは満を持して6年ぶりのアルバム『E・S・P』を発表した。 1986年10月にワーナー・ブラザースとレコード販売契約を結び、その第一弾だった。 しかし、満を持して、といっても、状況が整った、とは必ずしも言えなかった。ビッグ・アーティストの作曲・プロデュースは、ダイアナ・ロスのアルバムのセールス不振によって失速し、1980年代前半のそれなりに華々しい栄光の日々は遠くなった。ロビンとモーリスが手掛けたスウェーデンのシンガー、カローラのアルバムも北欧以外では発売さえされなかった。さらに、ロビンやバリーのソロ・アルバムも結果が伴わず、バリーの1986年のアルバムは発売を拒否された…