幕末の1864年4月4日、エジプトのスフィンクスをバックに 羽織袴の日本の侍27人が並んで写真を撮影しました。江戸幕府の遣欧使節団がエジプトに立ち寄り撮影した写真です。このサムライ一行は重大な使命を背負っていました。 (第二回遣欧使節)幕末の1863年、江戸幕府は欧州列強との交渉のために使節団を派遣します。34名からなるこの遣欧使節団(第二回遣欧使節)を率いたのが、27歳の外国奉行・池田筑後守長発(ながおき)です。 この遣欧使節団は、団長の名をとって池田使節団とも第二回遣欧使節団とも呼ばれメンバーの大半は30代と20代、10代も4名いて最年少は15歳です。 (井土ヶ谷事件)なぜ江戸幕府は欧州に…