練馬区立美術館で開催の『ピーター・シスの闇と夢』を観てきた記録。 neribun.or.jp 細密に描かれた、どこか懐かしい異世界。一点一点に賭けた時間と労力、情熱と誇りが感じられ、また一点ごとに膨大な宇宙が広がっているので、150点はたいへん多く感じられる。読む、眺める触る絵本だったものを、触れない原画として観ることで変わる感覚がおもしろい。逆に絵画だと思っていたものを絵本として取り込めるおもしろさも。個人的には上の展示室のケースに陳列されていたニューヨーク・タイムズの書評欄の挿絵シリーズがよかった。気の遠くなる点描と、作品世界のシス的解釈。 いつまでも眺めていたい。 展示室の一番最初に置か…