中島岳志『超国家主義 - 煩悶する青年とナショナリズム』(2018, 筑摩書房) ご紹介いたします一冊の本、『超国家主義 - 煩悶する青年とナショナリズム』(2018, 筑摩書房)。著者の中島岳志さんは、広い意味での〈政治学者〉でおられるようです。しかしこれは、論文のような堅い本ではありません。 ⬇ €nglish ꚍҽχt Ъełoш! ⬇ その本文の主要部は、まあそのニホンの《超国家主義》と呼ばれる思想や運動──端的に言ってしえば、明治から昭和・戦前のウルトラ右翼──に関わった人々の、銘々伝みたいな断章らです。各チャプターのタイトルに名前の出ている《主義者》たちは、約24人。 そして本書は…