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フィンスタビライザー

(一般)
ふぃんすたびらいざー

[英] Fin Stabilizer
フィンスタビライザーとは、船体の横揺れ(ローリング)を軽減する装置。
船体中央部付近の両舷湾曲部に長方形のフィン(ひれ)を出し、船体の動揺を防ぐ。船が一方に揺れるとき、フィンの軸に回転を与えることで水流に対して迎え角をつけ、生じた揚力、抗力で横揺れを軽減する仕組みになっている。
フィンは格納型と非格納型のタイプがあり、体の両舷に各1枚装備されているのが一般的。フィンは、船体のローリング信号をもとに、ローリングと反対方向の揚力、抗力を発生させ、適切な復元モーメントを与えるよう自動制御される。
1920年に三菱造船(現三菱重工業)の元良信太郎が発明し、1923年に対馬商船「睦丸」に世界で最初に取り付けられた。しかし、制御技術の未熟だった当時では十分な効果を発揮できず、特許はイギリス企業に売却された。
その後、第二次世界大戦ではイギリスやアメリカの駆逐艦が次々と装備したが、日本の軍艦には装備されず、戦後になって海外から技術の逆導入という形で日本の造船業界に入ってきた。

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