第3章 パイプラインスタン 2010年までには、さらに日量5,000万バレルが必要になるだろう。では、その石油はどこから来るのだろうか?政府と国営石油会社が資産の約90%を支配していることは明らかだ。石油は基本的に政府の事業であることに変わりはない。世界の多くの地域に原油のチャンスがあるとはいえ、世界の石油の3分の2を占め、最もコストの安い中東にこそ、最終的なチャンスがある。 -ディック・チェイニー、1999年秋、ロンドン石油協会での演説21世紀の地政学における「液状戦争」、あるいは「粘性戦争」は、石油とガスが主な原因となるだろう。なぜなら、資本は無限にカビるが、石油埋蔵地の位置はそうではない…