先日「カズオ・イシグロ読書会」の2回目に参加してきました。『遠い山並みの光』(A Pale View of Hills , 1982 ) を原文で読んでいますが、第二章は、なかなかツッコミ所が多くて刺激的な会でした。 前回もうっすら感じましたが、原文オンリーな若者たちと、和訳だよりの私とでは意外な部分で解釈に齟齬があるようです。英語ではどういうの?という感覚の私と、日本語ではどうなってますか?と問う彼らとの純粋な隔たりということですね(笑)そういうところもイシグロ文学の面白いところです。 たとえば、藤原さんが経営している「うどん屋」(a noodle shop)について、私は全く違和感がなかっ…