フランス中世の文学生活 表紙 フランス中世の文学生活ピエール=イヴ・バデル 著 原野 昇 訳白水社 発行1993年5月31日発行(中世においては)教会が文化を独占しており、それを修道院付属学校、ついで司教区付属学校(11世紀)、そして大学(13世紀)において伝授していった。p47百年戦争のさなかに書かれた『パリ一市民の日記』は、たとえば物価の値上がり、貨幣価値の下落、食料品の不足など、日々の生活の細やかな出来事を書き留めている点で大変貴重な史料であるが、そのような現実を乗り越えるために総括を試みるといったような点はみじんも見られない。p60-61ロベール・ド・クラリはコンスタンチノーブルに魅了…